あきほ整骨院の本棚から 六冊目
- 一雄 秋穂
- 3月30日
- 読了時間: 2分
「整体法〜体の自然を取り戻せ!~」三樹書房
1999年4月8日第一刷発行 井本邦昭

この本は東京の整骨院で勤務していた時期に一般書として書店に並んで評判になっていましたね。山口県周南市で代々続く整体院の先生が出した本なので地方にもこんなに凄い治療院があるのだと知らしめたのです。この本の内容自体は明らかに野口晴哉先生の野口整体の影響が濃いと思っていましたら、最近Wikipediaで「整体」と調べたところ戦後野口先生が山口で退役軍人の職業訓練として整体を指導していたという記載があった。中々贅沢な職業訓練ですね。野口先生は晩年は野口は「病気を治すことよりも人間本来の力を引き出して健康に導く自らの活動を 「体育」 と位置づけ、「治療」 を捨てることを決意したとの記載がある。野口先生の本も井本先生の本も一般者向けであり、セルフケアについての内容が多いのはそのためなのでしょう。この本に免疫力をあげるセルフケアの方法として蒸しタオルを使った温熱療法が取り上げられていたので紹介したい。あきほ整骨院では肩こり・首こりが原因でおこる頭痛や眼精疲労、花粉症などの症状を緩和するために患者さんに指導しています。ちなみに本書では熱湯に浸けたタオルを絞って蒸しタオルを作っていますが、私はレンジ対応のジッパー袋に濡らしたタオルを入れてレンチンしています。文明の力も使いながら健康になっていきましょう。
「蒸しタオル法は自然治癒力を呼び起こします。整体に戻すための補助療法として、大変すぐれた効果があります。
蒸しタオルを当てる場所は、後頭部や、痛みなどの症状のあるところです。
後頭部は、蒸しタオル法の基本であり、さまざまな病気・症状改善に有効です。具体的には、「発熱。中耳炎、歯痛、腰痛、生理痛、腹痛、花粉症、精神的イライラ、肩こり、ひきつけ時の回復」などに即効性があります。
●蒸しタオル法のやり方
熱湯にタオルをひたしてから、しばります。やけどをしないように、対角線に折った端を持ってしぼってください。
タオルは、85mx30mmの普通サイズのものを用い、長いほうを三つに折って、さらに二つに折ります。そうして、後頭部のくぼんでいるところを中心にタオルを当ててください。四、五分、当て続けましょう。冬は三分程度です。
四、五分(冬は三分)たってタオルが冷えたら、もう一度熱湯にひたしてから絞って、再び後頭部へ当てます。これを四、五回繰り返します。



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